「怒る」じゃなくて「叱る」

うちは子どもが三人！
そりゃあもう、姦しい事この上ない。
ただ、トシが離れているのもあって、
そんなにもうどうしょうもなくなるってことはない。

あたしは、自分で言うのもナンだけど、怖いママだと思う。
結構怒ってることも多いけど、出来るだけ筋の通らない事では怒らない。
そして怒るときはちゃんと目をみて、ふざけさせない。
一回目は軽くいう。でも大抵の場合、子どもはふざけている。
それでもやまない場合、二回目はもう少しきつく叱る。
まあ二回に一回はここで子どもも反省する。
それでもだめな場合、三回目は徹底的に怒る。

怒るというより、叱るかな。
叱った理由、原因と結果、これからどうする、を
キッチリ云って、子どもの口からちゃんと反省の言葉が出るまでは
きちんと叱り続ける。

だから、うちの子どもたちは、
あたしの顔色をちゃんと見ている。
真面目に叱れば真面目にごめんなさいが返ってくる。

友達に「うちは怒鳴りっぱなしになっちゃって〜」というのが何人かいる。
確かにうちに比べて子どもの年も近く、
仕事もしながらで子育ては大変だろうと思う。
でも、みてると子どもになめられてるんだよね。

怒鳴っても叩いても、最後まできちんと怒らないんだもん。
怒鳴られても子どもはニヤニヤしている。
手が振り上がった瞬間、おびえた顔をするけど、
ぐずくず泣き始めると、「もういいから向こうに行きなさい」とやめてしまう。

だから子どもはふざけているか、
グズグズと甘ったれて泣いているか。
そして母親はぶちきれて、怒鳴りまくる。

あたしが見てたって怖くないモン。
その時だけ通り過ぎればどうにかなるんだよね。

子どもは敏感だから、なめていい人といけない人をよく知っている。
その子に対してもどうやって接しようか、
しばらく悩んでいたけど、
最近はあたしの方針をつらぬくことにした。
（まあ親しい友人だから出来るんだけど）
そうしたら、多分彼にとっては、あたしは怖いおばさんだ（笑）
勿論ガミガミババアになるつもりは毛頭ないから、
遊ぶときは徹底的に遊ぶけど。
叱る時はうちのこと同じように叱る。

そうするとちゃんと一回で云う事聞くし、
グズグズ甘ったれることもない。
母親に怒られた時とは全然違う(^^;;

だから彼はうちに遊びに来ると、
ちゃんと大人の話の聞ける子になる。
嫌いなものもちゃんと食べる。
挨拶はきちんとする。
遊ぶときは思いっきり遊ぶ。

あたしが何よりイヤなのは、ご飯を残す事（笑）
うちは一緒盛りが多いので、
最初に自分でこれだけ食べられると取った分は残さず食べる。
お腹が空いていないとか、苦手なモノは少なめでもいい。
でも自分の皿に取ったモノは、自分の責任において食べる。
これはチビでも同じ。
何故なら取り皿にとったものは、
もう他の人は食べられないから。
それは自分自身の大切な食べ物だから、
自分自身で食べなきゃいけないの。

食事中に歩き回る。
おもちゃで遊ぶ。
テレビを見る。
歌を歌う。踊りを踊る。
口にモノがはいったまま喋る。
口を開けたままクチャクチャ噛む。
左手が机の下にあって茶碗を押さえない。
背中がのびてない。

他にもマナーは沢山あるから、それなりに大変だけど、
あとで困るのは本人だ。
ちゃんとキチンと叱ればキチンと出来る。
怒りっぱなしでは子どもも何を言われているかわからない。

子どものしつけは犬のしつけに似ている。
机の下で食事中に食べ物を分けてもらえると思っている犬に、
「だめよ〜♪でもちょっとだけならいいかしらね。」
と言ったって、犬は全然ダメだなんて思ってないだろう。
それでしつけの悪い犬にしてしまい、
あげくのはてに、人間なみの高カロリーと塩分で、
病気にしてしまうのは飼い主の怠慢だ。

なんか話がちょっとそれたけど、
子どももそれと同じ。
キチンとしつけないのは親の怠慢。

うちの末息子は末っ子らしく、
お調子者でいつもふざけているけど、
叱られるときはキチンと叱られるよ。
ちゃんとあやまるよ。
ごめんなさいをちゃんと目を見て云うまで、
いつも親に云われてるから。

それを見て、「楽でいいわね〜」っていうのは違うよ。
そのために親も子どもも努力してるもん。

怒鳴らないで、叩かないで、
目を見てきちんと叱ろうよ。